高低差のある隣地との排水問題。側溝の真ん中が境界線!?

   

無事に上棟も済ませ今後は本格的に外構に関して話しを詰めていく状況なんだけど実は自分の土地は後ろの家と隣家(アパート)とは高低差があり我が家が一番低い土地になるんです。

なので後ろと隣には間知(けんち)ブロック擁壁があり、その上にブロックが積まれている状態です。

以前外構屋L社さんが指摘していたように既存のU字溝が所々壊れていて水が溜まりやすくボウフラの発生なんかを懸念していました。それに加え我が家の土地は、こちらの記事でも指摘したように粘土質なので大雨なんか降った日には壊れた側溝に後ろの家、隣家、我が家の雨水が流れ溢れ出す事は明確@@;

じゃあ側溝を直せばいいじゃん!

って事になるんだけど後ろの家と隣地との土地の境界がちょうどU字溝の真ん中にあるんです。

((;゚Д゚ ))じぇじぇじぇ←誰も使わなくなった頃に使いたくなるw

ここで疑問が。

  1. 排水を隣地の土地に流すのはありなの?
  2. そもそも側溝の真ん中に境界っておかしくないの?
  3. 流れてきた水で困るのは低地の我が家だけど側溝の修繕費は誰が出すの?

曖昧なままで事を進めると不利益を蒙るのは自分なので民法含めしっかりと調べてみました。

まず1.排水を隣地の土地に流すのはありなの?という疑問。

これは排水が自然による排水なのか人工による排水なのかによって大きく異なります。

自然による排水:自然の地形で発生した自然の水は高いところから低いところに流れるのは当たり前なので低地の人が流れてくる水を止めてはいけない。また何らかの原因によって低地で水の流れが止まってしまったら高地の人は自分の費用で水を通すための必要な工事をする事ができる。(民法第214条、民法第215条)

また工事費用の負担について慣習があるときは慣習に従う(民法第217条)

人工による排水:貯水や排水などの為に作った工作物が壊れたり塞がったりする事によって別の土地に損害をかける、またはかける恐れのあるとき損害を受ける土地所有者は損害をかける土地の所有者に修繕や損害を生じないように工事をさせることができる。また宅地の雨水排水は他人地に流すことを意図した屋根や建物や工作物を作ることはできない。(民法第216条、民法第218条)

また工事費用の負担について慣習があるときは慣習に従う(民法第217条)

慣習:社会生活で長い期間みんなに認められ、いつもそのようにすると決まっている世間のしきたり。

ようするに土地を造成して住んでる以上、自分の土地の雨水は他人の土地を通さず自分のところから公道に流しなさい。という事。

ごもごもごもごもごもっとも至極当然!

だけどここでもう1つの疑問として隣地と高低差がある場合擁壁から出てくる水抜き穴の水は自然のもの?人工のもの?どうなるの?

擁壁の水抜き穴:敷地が吸い込んだ雨水が擁壁内に留まり擁壁を圧力で壊さないように取り付けられる水を出す穴。

って事だけどこれも人の手が加わった人工物だから他人の土地を通らずに自分の敷地内で水抜き穴の排水をするのが大原則という事。

以上の事から1.排水を隣地の土地に流すのはありなの?という疑問の答えはありなしで言うとなし!

 

続いて2.そもそも側溝の真ん中に境界っておかしくないの?って疑問。

ここで斜めに作られている間知ブロック擁壁と垂直に作られているRC(鉄筋コンクリート)擁壁による土地の境界の違いを。

画にするとこんな感じで高低差のある土地に作られます。

で、仮に高地の土地をBとし低地の土地をAとした時に土地の境界線はどこになるの?ってことなんだけど擁壁のある土地の場合通常擁壁の基礎(土地の下)まで高地Bの土地として造成されているので

斜めに作る間知擁壁の場合は基礎が擁壁の延長線まで入っているので土の中の基礎端までがBの土地、垂直に作るRC擁壁の場合は擁壁の真下までBの土地という事になります。

これに我が家のケースを当てはめてみると間知擁壁がありA土地が自分の土地となります。

じゃあ境界線上のU字溝はどっちのもの???

この事案についての慣習を調べたところB土地(高地)からだけU字溝に排水が流れていれば側溝(U字溝)を含めBの土地、B土地と自分のA土地(低地)からも排水が側溝(U字溝)に流れ込んでいれば側溝の中心が境界線とする。

絶対ではないけど慣習ではそういう事になってるみたい。

つまり慣習も踏まえてさっきの図で表すと

左側の図の側溝の真ん中がA土地(自分)と隣のB土地との境界線になるという訳。

以上の事から2.そもそも側溝の真ん中に境界っておかしくないの?って疑問の答えはおかしくない!

 

ここで3.流れてきた水で困るのは低地の我が家だけど側溝の修繕費は誰が出すの?って疑問だけど、工事費用の負担について慣習があるときは慣習に従う(民法第217条)という概念からU字溝の中心が土地の境界線となってお互いに排水を流しているので修繕費は折半となるのが慣習のようです。

これがもし相手所有の側溝に自分の所からしか排水を流してない場合は

土地の所有者は、その所有地の水を通過させるため、高地又は低地の所有者が設けた工作物を使用することができる。前項の場合には、他人の工作物を使用する者は、その利益を受ける割合に応じて、工作物の設置及び保存の費用を分担しなければならない(民法第221条)ってのが適用されるようです。

さっ長々と民法うんちゃら述べてきたけどまとめると

排水を隣地に流すのはなしだけど共有側溝に流すのはありで、お互いに排水を流している共有側溝の場合土地の境界線は側溝の中心となり、側溝の修繕費は土地の境界が側溝の中心になる訳だから費用も折半になる。

まっ民法上はね^^;

だけど民法でこうだからと言って隣地にいきなりU字構直すから折半でお金だしてくれ!って言うのはいかがなものかと。

もし自分が隣地住人だとしたらオイオイ今まで普通に使ってきてて、お宅が家建てて困って直すものなのになんで自分がお金を払わなきゃいけないんだ?なんか面白くないな~ってのが大なり小なり本音でしょう。

こちらとしても住みだして早々にご近所さんとお金の話でもめたくはないというのが本音なので。

なので以前あいホームの担当者さんと隣地アパートの大家さん宅に挨拶に伺った際に口約束だけどこっち負担で側溝を直させてもらう約束はして頂ました^^

今度また挨拶させてもらうときに簡単な覚書でも持ってきます~って感じで。

この覚書には法的効力を持たせる事もできるので実は挨拶に行く前に既に自分で作ってあったんだけど、もう一度民法含めしっかりしたものを作ろうと思います。

もしこの土地を子供が引き継ぐってなった時に困らない様にね^^

しかし民法って面白くて、隣地の植栽の枝が越境してきたら自分で切ってはいけないけど隣地の植栽の根が越境してきたら自分で切っていいとかまで書いてあるんですw

気になる人は民法の第200条あたりから見ると面白いです。

 

今回得た知識・学んだ事は

  • 間知擁壁とRC擁壁での境界線の違い
  • 民法と慣習について
  • ご近所付き合いは円満に
  • 知識はなによりも宝になる、そして重荷にならない生きていくための力(鋼の錬金術師よりw)

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